§2. Cokpit Manual
§2-1. コックピットの概要
(1) F-16のインテリアレイアウト 『BMS432_dash1.pdf』 Page:11-12
F-16のコクピットレイアウトを確認します。F-16のコックピットは、左コンソール、左補助コンソール、センターパネル、右補助コンソール及び右コンソールの5つのブロックで構成されています。左と右のコンソールは、主にエンジン起動時や地上での各システムの設定に用いられ、センターパネルと補助コンソールは主に飛行中の操作に係わる装置が配置されています。
センターパネルの機能の中心は、アップフロントコントローラ(ICP&DED)と2台のMFDによって提供されています。すべての主要なシステム管理は、それらを介して設定できます。下に各操作パネルの配置図を示します。
- 1.ヘッド・アップ・ディスプレイ
- 2.統合型操作パネル
- 3.対気速度/マッハ計
- 4.気圧高度計
- 5.迎え角指示計
- 6.姿勢儀
- 7.昇降計
- 8.計器モード選択パネル
- 9.水平状況指示器
- 10.マーカービーコン計
- 11.燃料量選択パネル
- 12.ラダー・ペダル調節ノブ
- 13.フレッシュ・エア放出口
- 14.拘束フック/前脚操向システム指示器
- 15.データ入力表示装置
- 16.スタンバイ姿勢儀
- 17.燃料流量指示器
- 18.右多機能表示装置
- 19.エンジン火災及びエンジン警告灯
- 20.油圧/潤滑油圧警告灯
- 21.飛行操縦装置及びデジタル・
バックアップ・ユニット・オン警告灯 - 22.離陸/着陸形態警告灯
- 23.キャノピー警告灯
- 24.潤滑油圧指示計
- 25.エンジン排気口位置指示計
- 26.エンジン回転計
- 27.ファン・タービン入口温度計
- 28.磁気コンパス
- 29.燃料量計
- 30.パイロット注意リスト表示板
- 31.システムA油圧圧計
- 32.システムB油圧圧計
- 33.警告灯パネル
- 34.液体酸素量計
- 35.エンジン・パワー・ユニット燃料量計
- 36.コクピット気圧高度計
- 37.時計
- 38.操縦かん
- 39.ゼロ化スイッチ
- 40.前脚操向操作ボタン/指示計
(複座型のみ) - 41. 音声メッセージ・スイッチ
- 42.センサー電源操作パネル
- 43.ヘッドアップ・ディスプレイ操作パネル
- 44.機内照明操作パネル
- 45.空調操作パネル
- 46.核兵器コンセント・スイッチ
- 47.PLAIN暗号スイッチ
- 48.酸素/通信装置接続部
- 49.電子機器操作パネル
- 50.エンジン防除氷スイッチ
- 51.アンテナ選択パネル
- 52.汎用灯
- 53.物入れ
- 54.データ送信ユニット操作パネル
- 55.酸素レギュレーター・パネル
- 56.試験スイッチパネル
- 57.耐Gスーツ試験ボタン
- 58.耐Gスーツ用ホース接続部
- 59.曇り取りレバー
- 60.飛行操縦装置操作パネル
- 61.手動トリム・パネル
- 62.燃料制御パネル
- 63.補助通信機操作パネル
- 64.機外照明操作パネル
- 65.キャノピー投棄ハンドル
- 66.電源パワー・ユニット操作パネル
- 67.電気システム操作パネル
- 68.録画装置操作パネル
- 69.電子妨害装置操作パネル
- 70.パワー・レバー・フリクション
操作レバー - 71.エンジン及びジェット始動操作パネル
- 72.オーディオ1操作パネル
- 73.オーディオ2操作パネル
- 74.UHF無線機バックアップ
操作パネル - 75.手動ピッチ・オーバーライド・スイッチ
- 76.パワー・レバー
- 77.チャフ/フレア放出ボタン
- 78.降着装置代替操作レバー
- 80.レーダー警戒受信機補助パネル
- 79.無線周波送信パネル
- 81.対抗手段散布装置操作パネル
- 82.スピード・ブレーキ位置指示器
- 83.降着装置操作ハンドル
- 84.降着装置下げ操作可能パネル
- 85.降着装置下げロック解除ボタン
- 86.着陸/タクシー灯スイッチ
- 87.警報音停止ボタン
- 88.機外装備仕様スイッチ
- 89.アンチ・スキッド・スイッチ
- 90.ブレーキ・チャンネル・スイッチ
- 91.地上投棄可能スイッチ
- 92.降着装置下げ確認灯
- 93.緊急時搭載品投棄ボタン
- 94.拘束フック操作スイッチ
- 95.自動操縦装置ロール・スイッチ
- 96.自動操縦装置ピッチ・スイッチ
- 97.自動操縦装置モード・スイッチ
- 98.マスター・アーム・スイッチ
- 99.高度計リリース・ボタン
- 100.レーザー・アーム・スイッチ
- 101.敵味方識別装置アンデント・ボタン
- 102.ドラグ・シュート・スイッチ
- 103.F-ACKボタン
- 104.地形追随故障警告灯
- 105.電子妨害装置灯
- 106.主警告灯
- 107.左多機能表示装置
- 108.レーダー警戒受信機主操作パネル
- 109.レーダー警戒受信機方位表示/指示器
- 110.迎え角インデクサー
BMSでは2Dコックピット表示もできますが、3Dコックピット表示が非常に優れているため2D表示を選択する機会はあまりないでしょう。3D表示ではTrackIRなどで視点変更を行いますが、マウスやキーに割り振ることもできます。また、各ボタンやつまみはマウスを使って3Dコックピット上で操作したり、キーボードのキーに割り当てて直接操作します。
キーボードを使用してスイッチの操作をする場合、そのスイッチのコールバックを使用して各操作をキーに割り付けます。コールバックは、\Falcon BMS 4.32\User\Configフォルダ→「****.key」ファイルに記載されています。また、これらのキーストロークはHOTASボタンとして、ジョイステックなどの入力デバイスにプログラムすることができます。ジョイスティックの設定方法については、本サイトの§1-4を参照してください。
前述しましたように、3Dでモデル化されたスイッチはマウスを使って操作することができます。この場合、マウスカーソルを使用可能なスイッチに重ねると、カーソルが緑色に変わり、スイッチ操作のためのホットスポットを知らせます。通常、マウスの左クリックでスイッチをある方向に操作した場合、右クリックではその反対方向に操作を行うようになってます。またプッシュボタンであれば、左クリックのみでボタンのONとOFFを切り替えることができます。ロータリーダイアルは、通常、マウスの左クリックで増分され、右クリックで減分されます。また、マウスホイールを使用してダイアル操作を行うこともできます。
このセクションでは、コックピットパネルごとにそれぞれの機能を説明していきます。各パネルの段落の終わりには、そのパネルに関連するコールバックのリストを記載しています。キー割り付けなどの場合に、このリストを参考にしてみてください。